「目標の実現に近づけてくれるコミュニティが生まれた場所」

コミュニティラウンジ会員 塩坂みのりさん

2022.05.23

青葉台の街の拠点として、2021年7月に誕生したSPRAS AOBADAI。ワーキングスペース以外にも、青葉台の新たなコミュニティ創出の場として期待されている施設です。会員さんも増え、個々人がさまざまな形でSPRAS AOBADAIを活用しています。

今回は、自らの夢への挑戦にSPRAS AOBADAIを活用してくださっている、コミュニティラウンジ会員の塩坂みのりさんにお話をうかがいました。

SPRAS AOBADAIに入った瞬間“ビビッと”きた

塩坂さんは生まれも育ちも青葉台。青葉台の病院で生まれ、小中はもちろん青葉台。江田駅そばの高校に進み、大学は日本体育大学に進学。大学在学中から青葉台近くで学童保育の指導員として働き、大学の体操部でともに活動していた夫と結婚してからも青葉台に住んでいると筋金入りの青葉台っ子。

現在は1歳のお子さんの育休中ですが、復職後は保育士として保育園に勤務することが決まっているそうです。一方で、近い将来、お花屋さんになろうと準備に邁進中だそう。SPRAS AOBADAIのマルシェでもお花を使った雑貨を販売してきました。

「自分の結婚式の時に自由が丘にあるお花屋さんに出会って、オーダーメイドでブーケを作っていただいたことが花の仕事を目指すことになったきっかけです。体育会系の人間なので、まさか花の道に進むとは全く思ってなかったんですけどね(笑)」

SPRAS AOBADAIのオープンを知ったのは、夫と「いろんな人と出会える場所があったらいいね」と話していたころ。

「オープン初日のイベントに予約もせずに立ち寄ってみたんです。入った瞬間、落ち着いていておしゃれだなぁと、ビビッときたんです」

長く青葉台に住んできた塩坂さんも、青葉台郵便局の上にこんなにも広いスペースがあることは全く知らなかったといいます。

「先に会員になったのは主人でした。保険業界で働く主人がテレワーク中の商談スペースとして利用し始めたのです」

「出店のハードルが低いのがありがたい」マルシェが花屋としてのデビューに

ほどなくしてSPRAS AOBADAIでマルシェを開催するという情報が塩坂さんにも届きました。

「近所のパン屋などが出店するイベントがあるという話を聞いて、私も花の作品を売るお花屋さんを開きたいんですとお願いしました。そしたらスタッフの皆さんが快く承諾してくださったんです。それで1回目のマルシェに参加させていただくことになりました」

それまで、ハンドメイドの作品を売る場所をなかなか見つけられなかった塩坂さん。SPRAS AOBADAIにとって初めてのマルシェが、塩坂さんが花屋さんとしてデビューするきっかけになりました。SPRAS AOBADAIのマルシェは、ほかのイベントと比べると出店のハードルが低く、挑戦しやすかったのだとか。

「出店料もお手頃なので、初心者が挑戦する場としてはかなりいいと思います。落ち着いて人と話すこともできるので、自分が感じてきたお花の魅力を来てくれた方に語ることができました」

塩坂さんはこれまで5回開催されたマルシェに毎回出店。顔見知りも増え、会員さんや出店者さんが塩坂さんの作品を購入することも増えてきました。青葉台を歩いているときに、SPRAS AOBADAIで知り合った人と挨拶することもよくあるのだそうです。

塩坂さんは現在、2年ほどで花屋として独立・開業するという具体的な目標を立てています。SPRAS AOBADAIでは、コミュニティビルダーや建築業の人など、これまで出会わなかった職種や考えの人との交流があり、お店のオープンに向けてアドバイスをもらうこともあるのだとか。

「出店するたびにちょっとずつ経験がプラスされていく感じがします。マルシェは約2カ月おきの開催頻度なので、準備にも十分時間を取れるし、他の場所で販売にもチャレンジしやすい。育休中の私にとっては、いいスパンだと思います。1~2年後に開業することを目標にできたのもマルシェのおかげです」

保育士として職場復帰した後は、インスタグラム用に作品を撮影する場所としてもSPRAS AOBADAIを使っていく予定です。いずれは花に関するワークショップも開きたいと考えています。

着々と夢の実現に向けて歩みを進める塩坂さんにはどんな最終目標があるのでしょうか?

「これまでの自分の経験を活かして“お花×体操”という、あまりない組み合わせの発信ができたらいいなと思っています。健康な心と体のために、体の部分を体操で、心の部分を花で癒すようなことを考えています」

地元の人との交流が生まれた。人と繋がることを楽しみたい人が集まる場所

「ずっと青葉台に住んでいたのに、部活動やスポーツの仲間ばかりで、地元の人との繋がりは持っていませんでした。SPRAS AOBADAIは、年齢を問わず人と繋がって楽しみたいという人が集まってくる場所ですね。私の知らない分野を知っている方が多いので、実は狭かった自分の世界から新しい道を作ってくれた存在だと感じています。初めて地元でコミュニティを持てたと思います」

SPRAS AOBADAIでの出会いや経験から、夢の実現に向けて一歩ずつ進んでいる塩坂さん。同じようにSPRAS AOBADAIが目標実現のきっかけになったという人がこれから増えていくのかもしれません。