「退職後 に見つけた、地域とゆるくつながれる場」

ワークラウンジ会員 宮田 一雄さん

2022.03.16

2021年7月にオープンし、青葉台で暮らすみなさんの拠点のひとつとなりつつあるSPRAS AOBADAI。コワーキングスペースとしてはもちろんのこと、地域の人と交流するコミュニティとしても存在感を発揮しています。

会員のみなさんは、実際にどのようにSPRAS AOBADAIを活用されているのでしょうか。今回はワークラウンジ会員の宮田一雄さんにお話を伺いました。

自分のスタイルに合った場所が見つけられた

宮田さんは1993年から鴨志田に住んでいらっしゃり、昨年、青葉台一丁目のほうに引っ越されたそうです。かれこれ、約30年、青葉台で暮らしていらっしゃいます。

SPRAS AOBADAIを利用するようになったのは、昨年3月末にそれまで勤めていらした会社を退職されてからのこと。

「プロジェクトマネジメントの仕事をしていたんですが、昨年3月末に退職して、去年の4月から個人事業主として働き始めました」(宮田さん)

しかし、最初からSPRAS AOBADAIを利用していたというわけではなく、もともとは別のスペースを活用して仕事をされていたのだそう。

「駅の近くのコワーキングスペースで当初は仕事をしていました。安くて、自由度が高くて、拠点もいくつかあるので移動先でも使えるというメリットはあったんですけど、わりと利用者が多いので、リモート会議などは人の声が気になってしまって。なので、オンライン会議をしないといけないときは、家に帰ってやっていましたね」

ほんの少し、不便さを感じていたときに見つけたのがSPRAS AOBADAIでした。

「見学させてもらったら、ゆったりと仕事ができそうだなと思ったんです。それならこっちのほうがいいな、と思ってすぐに切り替えました」

青葉台で暮らす人たちのコミュニティを知ることができる

現在はSPRAS AOBADAIを拠点にお仕事をされている宮田さん。会社に勤めていたころのように、朝、SPRAS AOBADAIに行って、夕方ぐらいには帰る……というのがルーティンになっているそうです。

「オンライン会議もしやすくなったので、途中で帰宅するということはなくなりましたね。会社に勤めていたころはフルタイムでびっちり仕事をしていたんですが、今は密度50%ぐらいで少しのんびり働いています。あとは本を読んだり、体を動かしたりと、仕事とは関係ないことに時間に割り当てています。

SPRAS AOBADAIに行くと、朝、チェックインするときにスタッフさんと挨拶ができるのも良いですね。これまでは会社の人以外と話すことがなかったので、地域のコミュニティに引き込んでいただけるのはありがたいです」

会社に勤めていると、会社以外、特に地域のコミュニティに加わる機会も少なくなりがちです。そういう意味でも、「SPRAS AOBADAIという場所はとてもありがたい」と宮田さんは言います。

「SPRAS AOBADAIを利用するようになって、青葉台を好きな人がたくさんいらっしゃって、いろんなコミュニティがあるんだな、と初めて知りました。長く青葉台で暮らしていますが、全然しらなかったですね。SPRAS AOBADAIでもさまざまなイベントをされていて、青葉台でのつながりを作り上げたいんだ、というコンセプトを感じますね」

今は受け身。でも、この場所でやりたいことはある

地域のコミュニティとつながれるというのはSPRASAOBADAIの大きな利点のひとつでもあります。宮田さんはイベントへの参加は受け身でいたい、という気持ちを持つ一方で、自身でもやってみたい、と思うことはあるのだそう。

「昨年、経営学者の岩尾俊平先生と出会ったのですが、その方の理念に感銘を受けまして。先生の本を拝見して、日本の子どもたちにもっとマネジメント、経営、お金が回る仕組みを教えたいと思ったんです。最初は国の支援で回っている事業も、それが尽きてしまったら良いプロジェクトも終わってします。岩尾先生は小学生でも分かる経営の本を作られているので、そういった取り組みをSPRAS AOBADAIのような地域のコミュニティで紹介していけたらいいな、と思います」

自身の経験から若い方にプラスになることはどんどん伝えていきたい、と意欲を見せる宮田さん。そういった年齢を超えた関わりも地域でのコミュニティならではですね。

最後に、今後のSPRAS AOBADAIに期待していることについて聞いてみました。

「割といまの環境に満足しています。おそらく僕みたいに企業をやめて、所属するコミュニティがなくなる……という人は今後増えていくと思います。会社というコミュニティだけで生きてきた人が、仕事をやめたあと、どんなふうに生きていくか。孤独を感じて辛くなったり、引きこもったり、とならないためにも、SPRAS AOBADAIのような場所でゆるいつながりができるのはとても良いと思いますね」

仕事をする場所だけではないからこそ作られるつながりがあります。そのつながりから、またきっと新たな「何か」が生まれるのではないでしょうか。