アフターレポート

「SPRAS AOBADAI OPEN DAYアフターレポート   ~青葉台でつながる拠点のはじまり〜」

2021.07.28

SPRAS AOBADAI OPEN DAY~ともにはたらき、ともに暮らして。暮らしの新拠点のはじまり~ 【当日映像】

7月4日にオープンしたコミュニティスペース、SPRAS青葉台。

その前日7月3日にオープニングイベント「SPRAS AOBADAI OPEN DAY~ともにはたらき、ともに暮らして。暮らしの新拠点のはじまり~」が行われ、200名弱の方にお越しいただきました。

10時から19時まで、新しいスペースを感じていただく内覧会と子どもから大人まで楽しめるイベントにあふれ、当日朝までの大雨を吹き飛ばすような明るい空気でいっぱいとなりました。
「SPRAS AOBADAI OPEN DAY~ともにはたらき、ともに暮らして。暮らしの新拠点のはじまり~」イベントページ  https://t.co/7qlfEk3shn

 

青葉台駅前、緑が基調のゆったりしたスペース

場所は東急田園都市線の青葉台駅前。バスのロータリーを抜けてすぐの青葉台郵便局の建物になります。郵便局の横にある入り口を抜けると受付があり、その先には広々とした空間が広がっています。

入ってすぐのスペースはコミュニティラウンジです。
本棚にはコミュニティビルダーが中心となって選書した本が置かれ、会員であれば自由に読むことができます。電源などが充実しているデスクのスペースと読書やリラックスができるソファのスペースがあり、気分によって使い分けができそうです。

また、”つながる展示棚”では、お気に入りの本や絵などを展示できる展示棚にも注目が集まっていました。

朝10時の開場と同時に何名も入場される盛況ぶりでした。ご近所にお住まいの方や東急田園都市線沿線住民の方が多く、「イベントを自分でも開きたい」「展示をしてみたい」といった積極的に利用したい意向の方からの質問も多くありました。

 

未来青葉台会議vol.1
〜街の過去・現在・未来を語る座談会〜

イベントスペースでは、11時から3回にわたって「未来青葉台会議」と題したトークイベントが行われました。

11時からの第1回は「未来青葉台会議vol.1 〜街の過去・現在・未来を語る座談会〜」です。
青葉台でプロボノ集団「スパイスアップ編集部」を主宰する柏木由美子さんと、SPRAS青葉台の運営母体でもある東急株式会社の久住真紀子さんによるお話で、スパイスアップ編集部の方々や、東急田園都市線沿線で地域活動をやっている、やってみたいという意欲にあふれた参加者の方が集まりました。


柏木さんは結婚を機に青葉区に住むようになり、近隣に友人がいない中で、プロボノ活動=仕事などを通じて培ったスキルやノウハウを生かしたボランティア活動の集団、「スパイスアップ編集部」を立ち上げました。

▼スパイスアップ編集部
https://spiceupaoba.net/

最初は地域情報フリーペーパーの制作・発行から始めた活動でしたが、現在ではイベント企画、動画や音声配信、地域活動を行う様々な団体とのコラボレーションなど活動は多岐にわたっています。地域の大学スポーツを応援するサポーター団体
「日本体育大学女子サッカー部&日体大FIELDS横浜オフィシャルサポーターズクラブBLUES事務局」はスパイスアップ編集部の活動からスピンオフして作られた団体です。

▼日本体育大学女子サッカー部&日体大FIELDS横浜オフィシャルサポーターズクラブBLUES事務局
https://blue-s-official.com/

コロナ禍においてはリアルに大人数で集まることが難しくなったことから「移動販売型超ローカルメディア」と銘打って「萬駄屋(よろずだや)」という活動を行っています。地域の人に集まってもらうのではなく、自分たちから出向いて困りごとを聞いたり、移動販売を行ったりという試みです。


後半は東急株式会社の社員として長く東急田園都市線沿線に関わってきた久住さんより、青葉台の昔の様子が紹介されました。青葉台駅の開業は1966年。まちが発展してきた歴史も60年ほどです。東急株式会社が主体となって駅周辺の整備や開発を行い、今の青葉台の姿にだんだん生まれ変わっていきました。参加者の方々は地元の住民であっても在住歴は浅い方もいらっしゃり、発見の多いプレゼンテーションとなりました。


トークイベント終了後の交流会にも多くの方が参加され、それぞれの活動を紹介し合う場となりました。
あざみ野や市ヶ尾など周辺の地域で活動される方も多く、SPRAS青葉台が東急田園都市線沿線の人々をつなぐ場所となりそうです。

未来青葉台会議vol.2
〜街×アート×教育、
青葉台から子ども達の未来の過ごし方を考える〜

イベントスペースでの14時からのイベントは、地元青葉台の横浜美術大学の先生方が美術と地域とのかかわりをお話しするトークイベント「未来青葉台会議vol.2 〜街×アート×教育、青葉台から子ども達の未来の過ごし方を考える〜」です。

青葉台からバスで約10分の場所にある横浜美術大学は前身がトキワ松学園女子短期大学で、2010年に4年制共学大学として開学しました。今回のイベントでは横浜美術大学の先生方によるプレゼンテーションで、青葉区の大学として、美術大学としてどのような形で地域と関わっているかに焦点を当てた内容となりました。

▼横浜美術大学
https://www.yokohama-art.ac.jp/

横浜美術大学は美術系の単科大学ながら絵画・彫刻、クラフトデザイン、ビジュアルデザインの豊富なカリキュラムが用意されています。地域とかかわる取り組みとして、近隣の「寺家ふるさと村」におけるアートイベント「寺家回廊」への参加や、青葉台東急スクエアの壁画の提供、フォトコンテスト、学生が作った絵本による交流など幅広く行われている様子が紹介されました。

イベントでは、SPRAS青葉台の各所に横浜美術大学の学生さんたちの作品が展示されました。絵画やクラフト作品、絵本などが並べられ、展示スペースとしてもとても華やかな雰囲気を作り出してくれました。アートの展示場所やアートを通した交流場所としてもSPRAS青葉台が活用できそうです。

 

SPRAS青葉台こども広場 ウッドペイント&表札づくり

普段は社会人や学生が主に利用するSPRAS青葉台ですが、幼児〜小学校低学年を対象としたイベントも開催します。14時からはコミュニティラウンジにて「ウッドペイント&表札づくり」が開催され、親子連れでにぎわいました。

今回講師をつとめていただいたのは、横浜市青葉区の手作り注文家具工房「Woody Heart」の木村浩之さんです。
横浜市青葉区で30年以上にわたってオーダー家具や旭川家具を販売する家具店を営んでいます。SPRAS青葉台の家具の多くもWoody Heartさんにオーダーしたものです。

最初に木のお話から始まります。木は手入れをして長く使えるものなので、今日作ったものも大人になっても使える、という話や、木を薄くカットしたものをお渡しし、年輪で木の年齢を数えることで、木への愛着が生まれるお話をしてくださいました。

 

▼Woody Heart Webサイト
https://www.w-heart.co.jp/

四角や丸い形にカットされた木材に、アルファベット型に切り抜いてある木に色を塗って貼り付けていき、表札を作っていきます。花や葉をかたどったモチーフもあり、それぞれに工夫してカラフルな表札が完成しました。今日の思い出とともに、長く使ってもらえることを願っています!

SPRAS青葉台こども広場 親子のお話会

一方のワークラウンジでは、14時から2回にわたって「おはなしひなたボッコ」の皆さんによる親子のお話会が行われました。ワークラウンジは会員制のコワーキングスペースで、通常は仕事に集中したい皆さんのためのソファ席やデスク席、オンライン会議ブースなどが用意されているスペースです。

おはなしひなたボッコの皆さんは青葉台駅から徒歩7分の施設「青葉台コミュニティハウス本の家」を活動拠点として、月2回、予約制のお話イベント「おはなしの部屋」を開催しています。毎回満席になるほどの人気の地域コミュニティです。

▼青葉台コミュニティハウス本の家
http://yokohama-shisetsu.com/aoba/

親子のお話会では、手遊びなどでコミュニケーションをはかりながら世界の昔話などを伝えていきます。
本の読み聞かせはもちろんのこと、エプロンを使ってキャラクターを登場させたり、大きなパネルを使ったり、歌を交えたりとお話を通じたパフォーマンスを行って、子どもたちを夢中にさせていました。

青葉台は小さなお子さんがいる世代が多く住んでいる街です。今後もこうしたイベントを通じて、子どもから大人まで親しんでいただけるような企画も、SPRAS青葉台では実施をしていく予定です。

 

未来青葉台会議vol.3
〜街で働くこと・繋がることで見える未来とは〜

イベントスペースでは17時から、働く世代の方々のためのトークイベント、「未来青葉台会議vol.3 〜街で働くこと・繋がることで見える未来とは〜」でした。トークゲストはあたらしいキャリア論について話題の書籍『ライフピボット』の著者である黒田悠介さんと、SPRAS青葉台の運営も担当するYADOKARI株式会社 / 代表取締役 COOのウエスギセイタさんの2名。


コミュニティの実践者として活動してきたお人からは、リモートワークが多くなったり、「働く」と「暮らす」が境界線なく生活する人が増えたりする中で、コミュニティはどうあればよいのだろう、心地よいのだろうという問いが多く投げかけられました。

印象的だったお話は、「熱量のある人が同じだとコミュニティが停滞する」ということ。1人がずっとリーダーであるという状況でコミュニティを継続していくことは難しいのです。参加者の多くがコミュニティ運営に興味を持っていたこともあり、「コミュニティにおいてリーダーとフォロワーが循環し、1人の人がリーダーを経験し、フォロワーを経験することでコミュニティの流れが良くなる」という話は注目を集めていました。

最後に参加者をまじえたディスカッションでは、「青葉台に住んでいるが近隣の人たちに知り合いがいない」という悩みを
語ってくれた参加者に対して、「ぜひ私たちと仲良くなってください!」という地域活動をしている人たちが手をあげてくれる場面もありました。

「青葉台は垣根がない」というコメントがあったように、オープンな方々が集まった中で、
イベントを通じてさらに青葉台近隣のコミュニティが広がりそうです。

 

青葉区生まれの素敵なものをお土産に

今回のイベントに来場してくださった方には、青葉台周辺の地元に根差したお店にご協力をいただいて、素敵なお土産をプレゼントしました。SPRAS青葉台は、青葉区生まれの「もの」ともつながれる場所になりたいと考えています。

【協力】
・シモヤマランドスケープ軽井沢園【http://shimoyama-land.com/company.html】(野菜)
・Lucy’s Bakery【https://www.lucysbakery.net/index.html】(菓子)
・ウチルカ 【https://www.facebook.com/uchiruca/】(菓子)
・あおばビール ”angel with Blue Wings” https://aobakomugiproject.wordpress.com/aobabeer2021/?fbclid=IwAR3YwiDGKNC4S2IngsNCIsCKz3MqZttJEViBvX3iLyPANSoPAQk_wGH6-C8(クラフトビール)

また、株式会社伊藤園様から協賛いただき、「お~いお茶​」をご来場された皆様に配布しました。

イベントへの参加に加え、SPRAS青葉台の内覧をしてくださった方も含めて、多数の方に会員になっていただきました。
仕事場所、勉強場所として使うだけでなく、プレイヤーとしてイベントスペースを活用したいという意見も多く、交流・学び・文化の発信など多くの役割が担えそうです。

SPRAS青葉台はまだスタートしたばかり。オープニングイベント参加者のご意見・ご感想を通じていっそう良い場所にしたいと感じました。これからも月2回のペースでSPRAS青葉台主催のイベントを行う予定です。
これからもSPRAS青葉台が地域の皆さんの交流拠点となり、新しい使い方を実験できる場となれるように工夫していきます。

開催概要】
日時: 2021年7月3日(土)10:00-19:00
場所: 青葉台郵便局 2階フロア (神奈川県横浜市青葉区青葉台1丁目13-1)
アクセス: 東急田園都市線 青葉台駅より徒歩3分
内容:①内覧会
   ②トークイベント(「未来青葉台会議vol.1~vol.3」)
        ③子ども向けワークショップ(「SPRAS青葉台こども広場」)

◎タイムスケジュール
10:00-19:00 内覧会
〈イベントスペース〉未来青葉台会議
①11:00‐12:30 未来青葉台会議vol.1
②14:00-15:30 未来青葉台会議vol.2
③17:00-18:30 未来青葉台会議vol.3
〈コミュニティラウンジ〉 SPRAS青葉台こども広場
❶14:00-15:00 ウッドペイント&表札づくり
〈ワークラウンジ〉SPRAS青葉台こども広場
❷14:00-14:30 絵本/手遊び/シアター系のおはなし会 一部
❸14:45-15:15 絵本/手遊び/シアター系のおはなし会 二部