アフターレポート
2022.06.26
2022年6月7日(火)、スプラス青葉台にて【あおばビール×Yocco18×横浜ビールコラボ企画 ビールとイラストでまちを潤す、それまでのはなし。】が開催されました。
詳細はこちら▶https://spras-aobadai.net/1501/
今回のゲストは横浜あおば小麦プロジェクトの奥山 誠さん、Yocco18の遠藤 望さん、坂口 祐太さん、そして株式会社横浜ビールの横内 勇人さん・工藤 葵さん。
それぞれの活動は違えど、ビールやイラストなどを通して地域へ変化をもたらしていく活動を行っている方々に、「まちの魅力を掘り出し、創り、そして形にしていくこと」について伺いました。
今回現地参加の方は横浜ビール、あおばビールと地元青葉台のKiel’s Bar House Aobadaiの特別軽食付き。オンラインの方にも一部ビール付きチケットをご用意しての開催となりました。そこにはYocco18の青葉区キャラクターステッカーも付いています。
ということで、まずは会場もオンラインもみんなで「乾杯」!
みんなビール片手に笑顔でのイベント開始となりました。
まずはゲストお一人お一人の活動紹介から。それぞれの今までの体験や、活動への想いなどを語っていただきました。
・あおば小麦プロジェクト 奥山さん
2011年の東日本大震災をきっかけに、災害時やピンチの時にこそ、地元の繋がりの大切さ、そして1人ではなく、みんなで団結することによって生まれる大きな力の重要さを感じるようになったという奥山さん。
どうやったら地元青葉区にもっと貢献できるのかと考えていた折、青葉区産の「小麦」に出会ったそうです。パン屋「Bakery cafe COPPET」を営む奥山さんはその小麦をお店のパンに使ってみたところ、地元の方にとても喜んでもらえたそうです。それをきっかけに、地域での活動を広げ、2011年から続く地域の交流を図る異業種交流会や2016年から3年間行ったまち飲みイベントなどを経て、あおば小麦を材料の一部につかったあおばビールの販売をスタート。今後は青葉区の地産地消をもっと広めていきたい、と語ってくれました。
イベント開催時点(2022年6月)には、横浜ビールの醸造所でつくられたあおばビールを販売。ホップの香りがふわっと香る爽やかな味わいで、筆者も一口でファンになりました。
小麦の収穫時期・収穫量により、販売数や期間は限られてしまいますが、運良く販売中の場合は、ぜひお試しください! あおばビールの取扱店や販売所の情報は、あおば小麦プロジェクトの公式サイトなどで、お確かめいただけます。( あおば小麦プロジェクト公式サイトhttps://aobakomugiproject.wordpress.com/ )
・Yocco18 遠藤さん、坂口さん
横浜市の区役所を全て周ったことがあるほど地理やまちそのものが好き、とYocco18の生みの親である遠藤さんは言います。その想いの裏側には、苦しい時期の自分を救ってくれた横浜のまちでの活動や繋がりがあるそうです。
自分の力で横浜の街を盛り上げたいと思ったときに、昔から好きで得意だった「イラスト」の存在を思い出しますが、ただ漠然とイラストを描くだけでなく”横浜市の各区の特徴”をキャラクターとして表し、まちの魅力を伝わりやすくするといったような活動をはじめました。そうしてYocco18が誕生したそうです。
一方で、現在遠藤さんとタッグを組んで活動をしている坂口さんは、横浜で「ハマブラ!」というまち歩き活動をしながら横浜の知られざるまちの魅力を伝える活動をされていました。
現在は感染症の流行もあり活動自体はストップしてしまっているのですが、この活動を通して得たまちへの高い熱量を持っている仲間との出会いは、今現在のご自身の活動の源となっていると語りました。
まちをステキだ、面白いと思う心、まちへの純粋な愛、イラスト、そして人との繋がりというコラボレーションによってお二人独自の現在の活動が構成されていおり、それらが今のYocco18ファンの方々の感動や共感を呼び起こしているんだなぁと感じました。
・横浜ビール 横内さん、工藤さん
株式会社横浜ビールの前の会社で色々な地域に出かけることが多く、各地域のビールを飲んでいたという横内さん。ビールの味はもちろんですが、地域によって変化するその多種多様な個性をもつビールの魅力に取りつかれ、地域の味を大切にする横浜ビールに転職されたそうです。
工藤さんは横浜ビールの方向性に共感し、なんと看護師から今のフリーランスの写真家のお仕事へ転職、横浜ビールの広報のお仕事にも携わられています。
「横浜をビールの街にする!」という謳い文句を掲げ、日々様々な地域との関わりを紡ぐ日々。小麦などのビールの原材料の生産者の方はもちろん、地域の高校生などの「人」との関わりを大切に、小麦の収穫活動やビールと共に街を走るビアバイク・ビアランニングなど様々なイベントや企画を行っている横浜ビールさんからは「その地域の人、資源の魅力をビールを通して伝えたいんだ」という想いがひしひしと伝わってきました。
ビールだけじゃなく、”ビールを通じて”様々な面白いことにチャレンジしている横浜ビールさんの活動はこれからも注目です!
時間が少ない中ではありましたが、今現在の活動への課題やこれからチャレンジしていきたいことなどを伺いました!
「課題」としては少しリアルなお話が上がりました。
まずはまちづくりやまちのPRというものは中々定量的な価値として捉えられづらく、プロボノやボランティアのような活動として受け取られてしまうことが多いというお話。
「まちづくり」は多くの人に関わる分野であるものの、様々なアプローチが存在するので中々実態がわかりづらかったり、時間がかかるために効果がすぐには見えづらかったり、、、
これには何人かの方の頷く姿が見られました。
また「チャレンジしていきたいこと」に関しては、各々からわくわくするようなお話が・・・!
奥山さんは青葉小麦でつくられたビールはもちろん、青葉区産の特産物をつくっていきたい!というお話、横浜ビールのお二人は横浜を乾杯特区にしていきたい(お酒の販売や醸造には多くの複雑なルールが存在するそう、、、)、そしてYocco18のお二人は、V Tuber(バーチャルYoutuberといって、2Dまたは3Dのアバターを使ってYoutubeで活動をしている方々)を現在視野に入れていて、Yocco18のキャラクターをよりリアルに感じてもらえるような取り組みを考えているそう。
みなさんとてもワクワクした目でお話をされていて、これからがとても楽しみになりました!
お恥ずかしながら今回トークイベントのお話をいただくまでゲストの方の活動を詳細までは存じ上げなかったのですが、本当にみなさん熱い気持ちとわくわくする気持ちをもって取り組まれているんだなぁということがお話を伺っていて一番に感じたことでした。
あとはタイトル通り、それぞれがそれぞれの方法で”まちを潤している”ということ。
全く違う方法でも、想いさえあればまちや人のためになる活動となる。想いはクリエイティブを生み出すし、人の心を動かすことができると思いました。
また青葉台での開催という事もあり、会の一番最後には障害を持った方を巻き込みながらあおば小麦の育成プロジェクトに関わる社会福祉法人グリーンさんや、あおば小麦を使った生麺を製造・販売している緑製麺さんのご紹介が、、、!
地元で活躍しているたくさんの方とお話ができる貴重な機会でした。
ゲストのみなさま、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました~!
編集:監物 理子(けんもつ りこ)
監物 理子(けんもつ りこ)
株式会社はじまり商店街/スプラス青葉台コミュニティビルダー
神奈川県・横浜生まれ、横浜育ち。
学生時代に訪れた田舎町で、本気でまちを変えていこうとしている大人達や地域の人々が近い距離感で支えあう風景に出会い、まちづくりに興味をもつ。
また、長年続けてきたダンスを通して”その人らしさ”の表現による交わりの場の大切さを実感、人との繋がりによって新たな選択肢を広げ、人生を変えていくことができる場としてのはじまり商店街に魅力を感じて新卒として2021年からジョイン。
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