アフターレポート
2021.11.20
2021年10月26日、【未来青葉台会議vol.7 ”はたらく”の共有から広げていく、未来の地域の暮らし方。 ~生きるように働くを体現し、繋げていく場の可能性とは~】を開催しました。
イベント概要はこちら▶https://peatix.com/event/2908023/view
今回は、「生きるように働く」をテーマに ”リトルトーキョー” や ”日本仕事百貨” を立ち上げたナカムラケンタさんをゲストにお呼びしました。人をつなげる場の企画・運営に携わりながらも、たくさんの「はたらく」に触れてきたナカムラさんの視点を通して色々なトピックについてお話を伺っていきました。
◎ゲスト紹介
ナカムラ ケンタ Kenta Nakamura
1979年東京生まれ。「日本仕事百貨」を運営する株式会社シゴトヒト代表取締役。建築や不動産を経て、心地のいい場所には「人」が欠かせないと思い、生きるように働く人の求人サイト「日本仕事百貨」を立ち上げる。グッドデザイン賞など、様々な審査委員を歴任。東京・虎ノ門に「リトルトーキョー」を2013年7月オープン。現在は東京・清澄白河に移転し、いろいろな生き方・働き方に出会える「しごとバー」を企画・運営。著書『生きるように働く(ミシマ社)』。
まず始めは、ナカムラケンタさんがリトルトーキョー(リンク)や日本仕事百貨(リンク)を立ち上げた経緯についてお話ししていただきました。
きっかけは、あるシンプルなひとつの疑問だったそうです。
かつては週6で近所のバーに通い詰めていたというナカムラさん。
「お酒も料理もおいしいけど、おいしいお店は他にもたくさんある。なぜ僕はここに週6も通っているんだろう。どんな要素がこの居心地の良さをつくっているんだろうか。」
そんな疑問に対してナカムラさんが出した答えは
「常連さんも、初めましての人も、バーのマスターも、この場にいる”人”の雰囲気が好きなんだ。その場にあっている人達がつくる雰囲気はとても生き生きとしていて、良い場になるんじゃないか。」
というものでした。
この経験から、それぞれの場に合っている人達は生き生きと働くことができるのではないかと考え、人と人・仕事をマッチさせて人生の選択肢を広げる手段として、求人サイトを立ち上げることを決心したのだといいます。
その後はナカムラさんが実際に取材をして日本仕事百貨へ掲載をした企業のエピソードをお伺いしました。まるでその企業の担当者のように会社のことを語っている姿がとても印象的で、すべての企業にしっかりと向き合い真摯に伝えていきたいという強い想いを感じました。
後半は、事前に頂いた質問や当日会場のみなさんから頂いた質問を交えながらの曼荼羅トーク。
場づくりやコミュニティづくりをしていく上で意識していることや、スプラスが位置する青葉台エリアのこれからの可能性など、幅広いトピックについてお話してくださいました。
スプラス青葉台のコミュニティビルダーである監物の ”コミュニティづくりを”仕事”として捉えすぎず、楽しんで続けていくための方法とは”という質問に対しては、
「コミュニティづくりには色々な要素が関わっているので、”コミュニティ”というキーワードにこだわるのではなく他の仕事や要素を取り入れてみると、意外と繋がっていたり相乗効果があると思う」という回答をいただきました。
仕事の種類だけではなく、どんな仕事でも ”どうしたら楽しく働けるのか”を自発的に考えて動いていくことが大切だと感じました。
求人の紹介を通してこの仕事・企業がいいと決めつけるのではなく、「選択肢を広げることで生き生きと働く人を増やす」といったところが、ナカムラケンタさんが大切にしていきたいことなのだと感じました。
また、場の運営や取材など人との密接な関わりを数多く経験したナカムラさんならではの「人との繋がりの保ち方」や「集う場所における大事な要素」など、場を運営する側として大変勉強になる会となりました。
ご参加いただいたみなさま、そしてゲストのナカムラケンタさん、貴重なお時間をありがとうございました!
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編集:監物理子(けんもつ りこ)
株式会社はじまり商店街/スプラス青葉台コミュニティビルダー
学生時代に訪れた田舎町で、本気でまちを変えていこうとしている大人達や地域の人々が近い距離感で支えあう風景に出会い、まちづくりに興味をもつ。人との繋がりによって新たな選択肢を広げ、人生を変えていくことができる場としてのはじまり商店街に魅力を感じて新卒として2021年からジョイン。好きなものはヒップホップダンス(8年目突入!)、音楽、散歩、自然を感じる場所、ビールなどなど。
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