アフターレポート
2024.03.22
2023年12月21日(木)『木曜夜のおしゃべりイベント みんなの「おもしろそう!」が重なる場 -カフェ面白荘/古川浩さん-』がSPRAS AOBADAIにて開催されました。
当日の様子をお届けします。
ゲストにお呼びするのは、SPRAS AOBADAIのスタッフたちが最近気になる”あのひと”。
今回は、SPRAS AOBADAIがある青葉台駅のお隣、田園都市線の藤が丘駅にある「カフェ面白荘」の店主、古川浩(ふるかわ ひろし)さんをお呼びして、お話を伺いました。
現在はカフェの店主として地域のみなさんに愛されている古川さんですが、かつては広告会社に勤め、某有名CMをつくった方です。
なぜそういった業態からカフェを始めようと思い立ったのでしょうか。また、広告会社の時の話もとっても気になりますね。
お話は、古川さんの幼少期のかけっこの話から始まります。
一位を取るぞ、と意気込んでいたかけっこ競争。
全力で走り出したが、失速して、大勢にぬかされるなかで「ぽきっ」と心が折れ、最後は歩いてしまった。
「歩いてもいいから最後まで走ろう」と先生に言われ、仕方なくトボトボと歩いてゴールへ向かった。先生含め、みんなが拍手して待ってくれていて、顔が熱くなるほど恥ずかしかった。
そんな中で、ビリとしてもらった番号は119番。119位ということなのだけど、そんな時僕は、「2年生って119人いたんだ!もしかして、これに気付いたのって俺だけじゃない?」と考えた。
ビリだという事実はあるが、”誰も知らないことを自分が知ることができた”というふわっとした嬉しさもあったのだ。
この日の感覚は忘れがたく、自分にとって119番が最も大切な番号になった。
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その後大学時代のお話や、就職してからのお話、影響を受けた音楽のお話、そのほか古川さんの人生のターニングポイントとなったお話などをひとつずつかけっこのお話のような形で写真とともにお話してくださいました。
大学時代は映画研究会に入って映画を作ったり、同人誌を作ったりという活動をされていた古川さん。いつか映画を作る!という夢を持ちながら、卒業後は広告制作会社に入社します。
制作の中で古川さんが大切にしていたのは「どうにか面白くしたい」という気持ち。ドッキリ要素が入っていたり、ちょっとクスッと笑えてしまうようなお茶目な要素を入れ込むことを意識していたといいます。
「マーケティングが重視されるようになっている時代だった。確かにマーケティングも大事かもしれないけど、そんな細かいこと言ったって、結局面白いことしないと後に残らないでしょう。」と、子どものような笑顔でお話されているのが印象的でした。
最後に、カフェを立ち上げた話へ。
「好きなことをしてこれからも生きていきたいし、何か居場所のようなものを作れたら楽しいだろうな」と思っていたところで、家族にも”やってみればいいんじゃない?”と言われ、30年勤めた広告制作会社を早期退職して、昨年一月に念願のカフェ「面白荘」を立ち上げます。
自信があって始めたわけではなく、半信半疑のままとりあえずやってみた場所の立ち上げ。どうなるか不安だったとのお話もありましたが、始めてみたら、「人生はまだまだあるな・・!?第三コーナーだな!?」と感じているそうです。
面白荘で今後やってみたい企画のお話しなどもあり、何事もワクワクしながら取り組まれている古川さんのお話に、参加者の皆さんも思わず笑顔に。
その後は質問タイムを挟み、「出張!カフェ面白荘」としてその場で古川さんがドリップしたコーヒーを飲みながら、古川さん、参加者のみなさんとともにおしゃべりタイムとなりました。
古川さんのお話に引き込まれ、あっという間の2時間。
イベント後にお話しした際に伺った、「この世に面白くない人はいない」という古川さんの言葉がとても印象に残っています。
何事も自分なりに面白さを見つけていく力をつけていきたいな、と感じたイベントでした。
古川さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
ぜひカフェ面白荘に足を運んでみてくださいね。
作成:スプラス青葉台スタッフ/監物