アフターレポート

「【アフターレポート】水曜夜のおしゃべりイベント」

9/27(水)、「水曜夜のおしゃべりイベント トラックと団地で本屋をひろげる -BOOK STAND 若葉台/三田修平さん-」がSPRAS AOBADAI にて開催されました。当日の様子をお届けします!

「好きな本」のシェアタイムで盛り上がる、本好きな参加者のみなさん

まずはアイスブレイクから。お名前と合わせて自己紹介がわりに「好きな本」をシェアしていきます。

今回はやはり本好きの方のご参加が多いようで、有名な本からニッチな本まで、たくさんのタイトルがどんどん上がっていき、『あ〜その本いいですよね』『私もその本大好きなんです』といった、本にまつわる会話が冒頭から飛び交いました。

本の可能性を感じた、というバックグラウンド

場が温まったら、いよいよ本題の三田さんのお話。まずは、なぜ本に興味を持つようになったのでしょうか。

『ブックカフェ(本屋とカフェが併設し、融合しているスタイル)の先駆けとなったTSUTAYA TOKYO ROPPONGI(現在はBOOK & CAFÉ・蔦屋書店)で働き始めたことが、本の世界に進むきっかけでした。』

TSUTAYA TOKYO ROPPONGIには、本の販売に付随してカフェ機能があったり雑貨販売があったりと、一般的な「本屋」の枠組みにとらわれず、「本」の周囲にある様々なカルチャーが派生していく様子に刺激を受けたそうです。

その後も、おしゃれなインテリアや雑貨を扱う「CIBONE」や渋谷の独立系書店「SHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERS(通称SPBS)」などの”本とカルチャーが行き交う場所”で経験を積み、感覚を磨いていった三田さん。

そろそろ独立したいな、というタイミングで ”もっとカジュアルに本と出会える場所をつくりたい”、”かつ、セレクトにはこだわりたい”という想いがあり、移動式本屋であるBOOK TRUCKをはじめることになります。

『BOOK TRUCKは、飽きっぽい僕でもいろいろなところに行けていろいろな出会いがあって楽しいですね。』

『移動式の本屋は昔の人からしたら懐かしく、現代のこどもにとっては珍しいので面白いそうで、遊びに来るような感覚で来てくれます。』

老若男女に愛されるBOOK TRUCKは、現在でも多くの場所に出没しているそう!

ぜひ会いにいってみてくださいね。

BOOK STAND 若葉台について

BOOK TRUCKの運営を経て、現在は三田さんご自身が暮らす横浜市の団地・若葉台団地の1階に本屋「BOOK STAND 若葉台」をオープンさせました。

その形式は、やはりカルチャーが生まれるような要素がミックスされた「書店」+「お酒やソフトドリンクが飲めるドリンクスタンド」+「ニューススタンド(kiosk)というもの。

ただ、高齢化が進む団地ということもあり、お客さんのニーズと提供したいモノコトとのバランスを調整しなければいけなかったり、苦戦する場面もあるそうです。

『敷居は低く、みんなが訪れやすいような場所に。』

『住民の方の日常に存在する「書店」「本」という媒体を通して、人がつながる場所となり、団地の商店街全体、団地全体に活気を与えていきたい。』

新しい挑戦の中でも、本や本が存在する場の力を通じて挑戦していきたい、より面白い場をつくっていきたい、という三田さんのアツい気持ちがトークからは伝わってきました。

当日は本の販売も特別に出張で行っていただきました!

イベント終了後は、三田さんがBOOK STAND 若葉台から今日のために持ってきてくださった本の販売が行われました。(三田さん、ありがとうございます!)

参加者の方も三田さんがセレクトした本に興味津々。

一つひとつ手にとって眺め、三田さんのコソッとした本の紹介に耳を傾けながら購入されていました。

三田さんのお話を聞いた後のセレクト本たちは、より一層魅力的に見えました。

 

 

 

作成:監物 理子

 

 

 

 

監物理子/スプラス青葉台コミュニティビルダー

株式会社はじまり商店街

神奈川県・横浜生まれ、横浜育ち。

ゲストハウスでアルバイトしていたことをきっかけに”地域”に興味をもち、新卒ではじまり商店街に入社。コワーキング施設の立ち上げ・運営や地域を盛り上げていくための様々なイベントの企画を担当する。好きなものは人、ヒップホップダンス、音楽、自然を感じる場所、ビールなどなど。松浦弥太郎の「孤独を生きる言葉」がバイブル。