アフターレポート

「【アフターレポート】10/30スキをシェアするまちあるきピクニック」

 

10月30日、秋晴れの陽気の中「まちあるきピクニック」が開催されました。

 

ピクニックとまち歩きをどちらも行うこのイベントの内容は、

スプラス青葉台から桜台公園までをまちあるきしながら地元のお店を巡り、

公園でピクニックをしながら参加者同士で交流する、というものです。

まら今回は「自分を表す・語れるモノ」をひとつずつ持参、がルールです。みなさん、何を持ち寄ってくださったのでしょうか。

 

秋晴れの気持ち良い木漏れ日の中、無事開催することができた「スキをシェアするまちあるきピクニック」。当日の様子をお届けします!

 

まずはじめに、スプラス青葉台で参加者同士の自己紹介を行い、アイスブレイク。

今回は、お互いあだ名をつけ合うことに。

いつもは苗字+さんで呼ぶ会員さんを、名前からとったあだ名で呼ぶのが少し照れ臭かったのですが、このおかげでお互いの距離を縮めることができました。

 

次に、ピクニックとまちあるきのレクチャーへ。

ピクニックのレクチャーを担当したのは、YADOKARI株式会社の伊藤幹太さん。

 

 

 

公園から小さな空き地などさまざまな場所でピクニックをされている幹太さんから、ピクニックの歴史の話と、今回のイベントにおける幹太さんなりの3つのルールをレクチャーしていただきました。

 

ピクニックの起源は、1900年ごろのヨーロッパに遡ります。フランス語で悪口の掛け合い言葉として使われていた「pic-nic」という文化から始まったそう。

この言葉が、”お互い様” “おあいこ”といったような意味に置き換わり、そこからは気兼ねなくみんなで食べ物などを持ち寄って集まるパーティーのような意味合いとして使われるようになったとのことです。(諸説あり)

 

ここから生まれた価値観は平等であるということ。ピクニックの場面では、年齢や普段の生活での立場に関わらずみんな対等である、ということです。素敵な考えですよね!

 

また、今回のピクニックでのルールは3つ。

1まち(都市)を使いこなす。

2自分の暮らしを表現する。

3社交を楽しむ。

 

まちを観察し、地形や雰囲気などのポテンシャルを見つけてたのしむこと。

今回の持ち物にも「自分を表す・語れるモノ」があるように、自分の暮らしの延長線としてピクニックをたのしむこと。

そしてなにより、集まった仲間との会話、時間を楽しむこと。

お話を聞いて、ピクニックは限りなく私達の日常の暮らしに近いものだということを再確認しました。

 

次に、スプラス青葉台のコミュニティビルダーとして、毎週青葉台近辺のお店をたくさん回りながらイベントレポートをあげている、青葉台マスターの渡辺菜摘さん(なっさん)から、青葉台のおすすめのお店を教えていただきました。

 

 

お散歩名人・なっさんからのアドバイスをもとに、青葉台の地図を見ながらグループごとに行きたいところを決め、スプラス青葉台を出発します。

 

私たちのグループは、

シュタットシンケン、田原精肉店、カネ保水産、ボンヴィボンに寄り、お惣菜、パン、お酒のつまみ(ハムとピクルス)を購入!

また、通り道にあるジェラート屋さん・Gelateria Quattro Panchineでジェラートをたべ、桜台公園までのちょっと長い道のりの束の間の休息をとりました。

 

印象的だったのは、カネ保水産。

このお店は、三崎の水産会社直営のイタリアンです。奥様のご実家がマグロ問屋で、マグロや三浦野菜を仕入れてイタリアン料理を提供しているそうです。

今回はお惣菜を購入し、とても美味しかったのですが、次の機会は店内でイタリアン料理をいただきたいなと思いました。

カネ保水産の由来はお店の前を通って初めて知ったのですが、お店の商品だけでなく、提供している人やお店の由来までしることができるのは、歩いてきたからこそだなと思い、目的地を決めずにまちの良さを感じるまち歩きの楽しさを存分に味わうことができました。

 

一時間ほどして桜台公園で合流し、皆で買ってきたものをシェアしながら昼食をとります。

バゲット、ピクルス、ハムをシェアして、挟んで食べました。お惣菜屋さんのピクルスって美味しいですね!!

 

食事が落ち着いたら、シェアの時間。各々が持ち寄った「自分を表す・語れるモノ」を紹介します。

椅子・本・補聴器など、一人一人持ってきたものを紹介し、それに対して感じたことなどをお互いにシェア。

 

私が選んだのは、高校生の頃に使っていた日本史の教科書です。当時の試行錯誤の経験が今でも生きているなと感じることが多いのでシェアしました。大学生になってから高校時代までの話をすることがあまりなかったので少し照れ臭さもありましたが、今まで出していなかった部分を理解してもらえ、暖かい気持ちになりました。

 

その他、本や椅子、陶器などそれぞれの大切な思い出を振り返って共有するとともに、まつわるエピソードにもみんなで触れ合うことができました。

よく知っていると思っていた人の新たな一面や、初めて出会った人のこれまで生きてきた時間を知り、それに想いを馳せることで共感の範囲が広がり、あたたかいきもちになりました。

 

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

 

榊原遥香(さかきばら はるか)

 

横浜市在住の大学生。「住む・働く・活動する」が融合した新たなライフスタイルの実現を推進する「SPRAS青葉台」において、地元の地域の方々をつなぎ、青葉台エリアの新たな働き方・暮らし方を発信するなどのコミュニティ支援活動を行うコミュニティビルダーとして活動している。また、東急(株)の学芸大学高架下開発や京急電鉄(株)の能見台開発の企画にも参加している。